都市計画の基本方針(案)に関する意見を述べます。
複数ルート帯案の中から案1が選定された方針について
ルート計画3案から案1の西側ルートが明確な根拠が示されないまま決定されたと考えます。
三河港から東名高速までの所要時間が14分短縮されるとされているが、現状のどの経路との比較なのか示されていません。案1と案3を単純比較した場合、ルート長の差は5kmであり平均時速80kmで走行するとその差は4分足らずのはずだが案1は14分短縮、案3は6分短縮で8分の短縮となっています。なぜ差が大きくなるのでしょうか。
経済性への配慮項目では案3は案1に比べ300億円から400億円増となっていますが、これを試算した時期を考えると大阪万博の例を見ても容易に想像ができる様に何倍にも膨らむはずであり、4分足らずの差によって最も自然環境への影響が大きいとされるルートを敢えて選択するべき有意な理由は見当たらないと考えます。
さらに生活環境の影響の比較では市街地を概ね回避するとされているが、特に国道1号線の手前から二川にかけては回避できない地域があると考えます。
案1の経路は、生活環境、自然環境および景観等の環境を無視した場合には、3案の中で最も優位という
偏った評価による選定だと考えられます。わずか4分に満たない時間短縮の結果として案1を選定したのであれば本道路を最も利用するであろう産業界や農業関係者に知恵や工夫により4分程度の遅れを克服し二川宿の景観や自然環境、住環境、岩屋の風致地区を守っていただきたいと考えます。
以上の理由により、案3が最も適切なルートであると考えます。