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浜松湖西豊橋道路(愛知県区間)の方法書に関する意見書(1)

浜松湖西豊橋道路に関する意見書

私は、二川地区通過ルートに反対です。

 図7-1を見てください。ルート決定前のアンケート調査では、地域住民の意見として、「自然環境(動植物等)に配慮し、影響が少ないこと」が82パーセント、「地域の景観(環境資源)に配慮し、影響が少ないこと」が78パーセントです。道路利用者、企業団体対象の回答においても、この意見の割合は高いです。

 表7-1(2)の「自然環境」や「景観」についての「一般住民からの意見」を読んでください。自然環境や景観を保護してほしい、損なわないでほしい、という意見が多数出されています。

 8月4日の説明会で、3ルートの検討に際して、事前に住民の意見を2回のアンケートで聴取している、という行政側の回答がありましたが、地域住民のアンケート回収率が3割に満たない上に、アンケート結果をもとに検討し、ルートを決定することになるという意図が示されていませんでした。このことをもって住民の意見をていねいに聞いて進めてきたとは到底言えないでしょう。

 しかし、その不十分なアンケート調査ですら、自然環境や景観を損なわないでほしい、という意見が多数集約されているのです。

 次に、3-25「環境の保全の配慮に係る検討の経緯及びその内容」を読んでください。

3ルートの比較検討の結果、「地形及び地質、植物、生態系の影響の程度」は3ルート案のいずれも同程度だけれど、「動物及び景観」への影響は、二川地区通過ルートが最も大きいという評価です。

 図3-3-11(2)のルート帯案の再評価・再比較を見ても、「時間短縮」以外の項目に差はありません。

 3ルート案を「総合的に比較した結果、計画段階評価手続きにおいて、豊橋市街地と二川市街地の中間を通過し、生活環境及び自然環境の影響をおおむね回避する」二川地区通過ルートに決定した、という経緯ですが、どこに「総合的に比較した結果」がありますか。

 住民の生活環境や自然環境、景観保護への願いよりも、物流の「速達性」を優先した、偏った結論ではありませんか。これでは、地域住民の将来に責任をもった都市計画とは言えません。

 改めて、3ルートを比較検討する、地域住民への説明会を設定するよう、要望します。または、道路建設計画から二川地区通過ルートを外すよう、要望します。

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