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総事業費3600億円に対し経済効果は年36.71億円!?

浜松湖西豊橋道路ができれば経済発展すると言っていますが、その経済効果について具体的な金額は発表されていません。
私たちは過去の資料から「道路が無い場合の年間遺失利益」について書かれた記事を見つけました。言い換えれば「道路があった場合の経済効果」と考えられます。
そこには、年間36.71億円と書かれていました。
この金額は三河・遠州全体の金額なので、豊橋市だけだとその一部の金額になります。

二川ルートは総事業費が3600億なので、総事業費を回収するのに約98年かかる計算になります。
これは本当に経済効果があると言えるのでしょうか?
国道23号拡幅ルートならば400億円安い3200億円でできるので、総事業費の回収は約87年で済みます。
未来に負債を残さないためにも、少しでも総事業費を減らさなくてはいけないのではないかと思います。

参考資料:三遠地域連携報告書(情報開示請求で取り寄せた資料です)
愛知県、静岡県、浜松市が過去五年かけて調査した393ページにわたる報告書です。
この時には6ルート案が検討され「国道23号バイパスの県境付近に接続するルート案」が最適だという結果が出ていました。

三遠地域連携報告書には6ルート案がかなり細かく検証されていますが、その後に出た二川ルートを含む3ルート案についてはそのような詳細な検証結果が出ていません。

また、6ルート案で国道23号に接続ルートが優位であった比較項目「県境付近の産業地域の拠点と高速道路のアクセス向上」もなくなり、3ルート案では「ルート沿線上の事業所数」が比較項目に上がりました。
湖西の産業集積地の大きな会社をどれだけカバーするかという評価が、「ルート帯周辺に立地する製造業の事業所数」に変わり、有楽製菓、スズキ、コーミ、日東電工、デンソーなど大会社でも1社となるため、人口密度の高い二川ルートの方が数は多くなります。

■過去の資料の要点をまとめました。
1.道路の目的
 三遠南信地域の一体的な発展のための連携を図る
 県境を超える防災体制の強化について相互連携を図る

2.期待される効果
 観光
 産業
 医療
 防災

3.調査項目
 観光
 産業
 医療
 防災

4.道路が無い場合の年間遺失利益
 観光 11.05億円
 産業 17.72億円
 医療  6.78億円
 防災  1.16億円
 合計 36.71億円

5.ルート帯案
 東名高速側3箇所と豊橋市南部2箇所とを繋ぐ計6ルート

 東名高速
  (1) 豊橋市北部(豊川IC〜三日日JCTの中間)
  (2) 三ヶ日JCT
  (3) 三ヶ日IC
 豊橋南部
  (a) 豊橋南西部(大崎IC付近)
  (b) 豊橋南東部(細谷IC付近)

6.ルート対案の比較評価
 評価項目
 (ⅰ) 地域連携
   1)山間部と沿岸部をダイレクトに連絡
 (ⅱ) 産業
   1)渥美半島や三河港と高速道路のアクセス向上
   2)県境地域の産業拠点と高速道路のアクセス向上
 (ⅲ)生活
   1)県境地域の産業交通と生活交通の分離
 (ⅳ)医療
   1)県境地域から高次医療機関へのアクセス向上
 (ⅴ)防災
   1)津波浸水想定域等の回避
   2)内陸部から沿岸部へのアクセス向上

 評価結果
 (1) ルート帯A:(2)-(a)を結ぶルート(三ヶ日JCTから多米・飯村を通過し大崎IC付近を結ぶ)
   → 評価項目(ⅱ) 2)項のみ「迂回する様なルートとなる」ため効果が不透明
 (2) ルート帯B:(2)-(b)を結ぶルート(三ヶ日JCTから細谷IC付近を結ぶ、23号拡幅ルート)
   → 全ての評価項目において効果が期待できる

7.ルート帯案の概要
 (1) ルート帯A
  延長    約21Km
  構造物延長 約18Km
   トンネル 約7Km
   橋梁   約11Km
  事業費   約2300億円

 (2) ルート帯B
  延長    約19Km
  構造物延長 約10Km
   トンネル 約1Km
   橋梁   約9Km
  事業費   約1600億円
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